「下流社会マーケティング」
はい、本日は三浦展さんの本です。
「下流社会」はベストセラーになった本なので、読まれた方
も多いかと思います。
数字の恣意的な読み方、など批判も多い方ではありますが、
まぁ、本は読み方次第ですからね(^^;
どんな本でもそうですが、別に書かれていることをうのみにする
必要などないし、
自分なりにそれをどうとらえるか、という視点だけ
しっかり持っていれば。
この本も、あまりアマゾン評判はよろしくないようですが、
一定の視点を提示するいい本だと思います。
まず55年体制と2005年体制を比較し、
前者は中流化社会、後者は階層化社会ととらえます。
標準世帯(夫婦と子供)世帯は1980年1500万、
2005年1400万世帯と減少。
単独世帯は、1980年の700万から
2005年には1300万世帯へ。
特に30〜49歳の未婚者が、
300万から900万近くに増えている。
2010年には単独世帯と標準世帯がほぼ同数になるという。
ファミリー消費も、たとえば同居していても親と子、
それぞれの車を持っていたり、
小さなところではシャンプーなども別々のブランドを
使っていたり。
「総シングル消費」になり、
「自分の問題は自分で解決しなければならない」
というのがテーマになる。
中流が減少して、上流と下流が増える。
たとえば、スーツのラインナップで考えるならば、
70年代モデル460万
高級品7万×8%
中級品5万×64%
格安品3万×28%
(上流8%中流64%下流28%)
同じくらいの売り上げを取るなら、
2000年代モデル470万
高級品14万×15%
中級品4万×45%
格安品2万×40%
(上流15%中流45%下流40%)
という価格設定が必要。
言われなくとも、たぶんこんなことは自分の周りを見ても
わかるし、そんなのわかりきっている、
と思うんですけどね。
実際にそれに対応できているのかというと…
ファミレスが実際に苦戦してますよね。
「ファミリーレストラン」なるビジネスモデルが、
総シングル消費時代に合わないことは、誰が見てもわかる。
しかし、それに合わせてモデルを変えることができていない。
世代別の特徴。
1947年〜49年に生まれた「団塊世代」
⇒定年を迎え、新たな消費主役として期待。
しかし消費好きでおしゃれ好きなのは全体の一割ほど。
特に女性が夫婦で行動することを好んでいない
ことに注意が必要。
時間を持て余す人は多いだろうから、この世代に
どんな商品やサービスを提供できるか?が課題。
1960〜68年に生まれた「新人類世代」
⇒高度経済成長期に生まれた、消費好き、派手好き。
ブランド好き、見栄っ張り。
1971〜74年に生まれた「ニセ団塊ジュニア世代」
⇒バブルがはじけてから就職活動して苦労。
慎重で堅実。 シンプル・上品・なごみや癒しを好む。
1974〜80年に生まれた「真性団塊ジュニア世代」
⇒現状肯定志向。リラックス志向。
レトロ志向・デザイン志向。
自分の商品・サービスはどこの世代に実需があるかを
みきわめて、
それに合わせた商品・サービスを提供しろ、という提案です。
いわゆる団塊ジュニアが二種類いるというのは面白いですね。
ニセ・真性というのは、一般的に団塊ジュニアといわれている
世代71〜74年は、実は団塊世代を両親に持つ世代ではない、
というところからきているネーミングです。
実際は団塊世代の子供たちは真性の方。
どういう価値観を持つ両親に育てられたかが大きいということで、
このような分類になっているようです。
今はもっとさらにつっこんださまざまなターゲット別の
訴求方法を考えられている企業も多いでしょうが。
ざっくりとしたとらえ方をするにはいいですね。
実際デパートなんかは、誰に向けて売っているのかわからない
ですもんね。
アレって誰がターゲットなの?
新人類?
いやぁ、雑誌「VERY」や「STORY」が描く世界じゃ
ないよね(^^;
出口なき百貨店不況 コンビニが売上高上回る
東京・銀座に店を持つ松屋、秋田正紀社長は
「非日常の品ぞろえが大きくなりすぎた。
値ごろ感のある商品を増やさないと」と打ち明ける。
(asahi.com 2009 1/20 1:04)
とか書いてありますけどね(^^;
値段じゃないのよ。
誰に向けて、どういうイメージで売るのかが
はっきりしてないから。
売れないっていうと価格戦略しか頭にのぼらないのは、
未だ中流社会、大量消費を前提としていた世界の価値観から
抜けられてないからでしょうね…
あらあら、不況関連ニュースが多いから、
最近マーケティング話ばかりになってきたような。
ま、いっか(^^;
小売業の低迷は、さらに雇用環境の悪化を
招きますので。
批判ではなくって、あくまでも応援してます
ということで(^^;
やっちゃえばいいのにね。
ワンフロア丸ごと「三浦りさ子さんプロデュース」とかさ(^^;
授業参観とか、お友達とのパーティとか、
インテリアとか雑貨も一緒に放り込んで、シーン別ショップとか。
コレ、売れると思いません?!(^^;
そろそろ、妄想が暴走しそうなので、
おいとまします(^^;
【ビジネス書の最新記事】


