2008年12月16日

クレームにこそチャンスあり。

では、本日のお題。

「小さな会社の負けない発想」

はい、本日は株式会社ハッピー社長 橋本 英夫さんの本です。

ハッピークリーニングというクリーニング店をご存知でしょうか。
正確には店舗はないから、クリーニング「店」とはいわないかな(^^;

全国からHPや電話などで注文を受け付け、宅急便で送ってもらう、
という京都にありながら、全国を相手にするクリーニング店。

ダンヒルとの提携で東京には窓口ができたようです。


HPの価格表を見てもらえばわかりますが、通常のクリーニング店の
倍はいってますね(^^;

単価でいうと客単価20,000円。
一般のクリーニング店は1100円だそう。

一点単価も一般のクリーニング店が300円に対し、
3800円というから驚き。


でも、それには秘密があります。

クリーニング業界というのはある意味クレーム業界。

「しみや汚れが落ちてない」
「背広のシルエットがなくなった」
「ちぢんだ」
「毛並みがなくなった」

こういう問題を解決してくれるクリーニング店があったら…

1万、2万の服を着ている人が2万円のクリーニング代を
払うのは難しいかもしれませんが、
30万、50万の服を着ている人は高くないだろう、と。


確かに。
やっていることはすごいです。


電子カルテを作って「カウンセリング」をする。

採寸を行い、こんなシミがある、ここがほつれそう、
こんな処置をするとこういう副作用が
起きる可能性ある、とすべて伝える。
(インフォームドコンセント)

ドライクリーニングというのは衣服が縮んだりしない
代わりに、汚れが落ちない。
水洗いは汚れは落ちるが、縮んだりシルエット
がなくなったりする。

著者の会社では水洗いして汚れを落としながら、さらにその
縮んだり伸びたりしたサイズの原状復帰をする技術があるそう。

シミを抜く、黄ばみをきれいにするという独自技術も。

環境にも優しく、色落ち、型崩れしやすい高級ブランド服
の愛好家にも支持される、と。


なるほど。
すばらしい差別化ですね。


限られたパイの食い合いをしているレッドオーシャン市場で
生き残れるのは、大資本企業のみ。

企業体力の乏しい中小企業が生き残るのは、
未開拓市場(ブルーオーシャン)を発見発掘するしかない。

まさに、その通り。


ハンバーガー市場でマクドナルドが100円バーガーを打ち出した
ときに、かなりファーストフード業界は打撃を受けました。

そんな価格、真似できっこないからです。

カフェもしかり。
ドトールは自社農園まで持っていて、焙煎して卸もやっている。
それがあってのあの価格。


脱線しますが、カフェはコーヒー豆の卸値が低いため、
原価が低くていい、と思うからなのか、
オシャレ感があるからなのか、新規参入者が
多いですが、非常に商売としては難しい。

単価が低いので、客数勝負になる、という商売は
キツイのです。
雨が数日続いただけでもかなりヘビー。

客単価3000円の居酒屋でも、300円のカフェでも
家賃は10分の1にはならないですからね(^^;


クリーニング業界のような成熟(衰退?)産業にあっても
アイデア次第で成長カーブを作れるのだという
典型的な事例です。

あと50年くらいたって世の中変わっても、人が裸で歩くように
なるとも思えないし。
衰退産業といっても、鉄道が引かれた後の「かご屋」という
わけじゃないですから(^^;

服を着る人がいる以上、そこに市場があって、その市場を
まるごと飲み込めるほどの技術があれば。


ただ、どうなんでしょう。
読んだ限りでは技術力があり、リピート率は上がりそうですが、
マーケティング戦略は強くないのかな、と。

「ケア・メンテ」って有名になってますか?
私自身があまり女性誌などを読まないので知らなかっただけ
なんでしょうか。

これほどのものがあれば、もっと有名になっていても
おかしくないような気がするのですが。


ま、高級ブランドを着るような人を相手にしている以上、
口コミでジワジワ広がるビジネスでいいのかな。

私はそんな高い服着てなくても、お気に入りのものは長く
着たい派なので。

こういうクリーニング店がもっと身近な価格であれば(^^;
理想ではありますね。


posted by ひろりん at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。