「商売の原点」
はい、本日はセブン&アイホールディングス会長、鈴木敏文さん
の本です。
セブン‐イレブンで創業以来、毎週行われている社内の全体会議での、
発言をまとめたもの。
まさに、生の声。
08年8月中間連結決算の結果。
セブン&アイはセブンイレブンの営業利益は前年同期比8.0%増の
963億円と過去最高。
グループ全体の営業利益も同2.8%増の1480億円で過去最高。
対するイオンはミニストップは最終(当期)利益が同18.2%増
と堅調だが、イオン単体の営業利益は同41・5%減の大幅減益。
グループ全体の営業利益も同13.4%減の減益で
3年ぶりの最終赤字。
両者の明暗の差は、主力事業がコンビニか、スーパーかと
いうところにあるようですが。
コンビニの好調はタスポ効果に押し上げられての好調なので、
セブンもほぼ横ばいとのこと。
それでも、セブンはスーパー事業の営業利益を2.5%減に
とどめているところを見ると、やはりセブンの強さが勝って見えます。
その秘訣がこの一冊に(^^;
商売の基本原則は、「クリンリネス(清潔)」
「フレンドリーサービス」「鮮度管理」「品揃え」の4つ。
以上。
あはは(^^;
目が点になりました?!
でもその通りなのです。
昨日取り上げた日本一の商人、斉藤一人さんもおっしゃっていた
ように、商売の原則は非常に簡単なのです。
「むずかしいのは、その基本を確実に実行すること」
たぶん真実の瞬間に立ち会う仕事をしたことがない方には
わかりづらいことと思います。
真実の瞬間とは、「人が財布を開く瞬間」です。
小売りや飲食のような店舗事業では毎日が真実の瞬間の連続なので、
店長をやっていた私にはこれ、痛いほどわかります。
ちょっと手を抜いて店舗が汚れていても。
ちょっと手を抜いて適当にサービスしても。
いますぐ売上が落ちるわけではありません。
反対もしかり。
ちょっと頑張って掃除しても。
ちょっと頑張ってサービスしても。
売上がすぐ上がったりしません。
だからついつい、人間は楽な方へ流れてしまう。
セブンさんはオーナーですからまだしも、サラリーマン店長の
場合はさらにそうです。
普通の会社みたいに自分の隣に上司の姿が四六時中
あるわけではありません。
つい、手を抜いてしまうのが人情。
でも、これが必ずわかるのです。
次の月、前月の数字をみます。
そうすると…はっきりでてます。
お客様には伝わっているのです。
お客様というのはほんと、恐ろしいです。
ほんの少しの気の緩みが、数字になって、クレームになって、
必ず現れてくるんです。
だから、基本原則をいやというほど徹底すること。
それしかないのだと。
鈴木会長のすごいところは、その当たり前のことを、
ひたすら言い続けているところ。
みんなミミタコでしょう。
もっと言えば、言い続ける人が一番クチタコ(?)でしょう。
でも、基本をやりつづけるというのはとても難しく、
ほっといても継続できる人なんて、それこそ斉藤一人さんとか、
相当レアな存在だから。
言い続けるしかないんです。
隣に競合店ができたからといって売り上げが下がるのは、
基本が徹底できていなかったから。
「勝敗は戦う前に決まっている」と。
おっしゃる通りで(^^;
これはまた有名なので、書くまでもないかと思いますが、
鈴木会長の理論として
「いまの消費は完全に心理学の分野に入っています。しかし、
多くの人は、いまだにこれを経済学の分野だと考えています」
というのがありますね。
「私たちの商売は人間の皮膚感覚でとらえていくものだと
思っています」、と。
大事なのは「感性」だと思います。
すべて相手の立場に立って考えればわかること。
雨が降ったら、かさ必要かな?
夏でも涼しい日には、かき氷じゃなくてハーゲンダッツ系が
食べたいかも。
もっと涼しかったら、ホットコーヒー、肉まんとかおでんが
欲しい人もいるかな?
っていうのはべつにマニュアルで教えられることじゃなくて、
自分が感性で感じ取ること。
それだけに教育は難しいですね。
今の若い世代は家庭で甘やかされすぎて、他人に配慮するという
感覚が欠落している人が多いから。
留学カウンセラーの栄氏が書いてましたが、ホームステイ先で、
家族の分も含めて果物を買ってテーブルに置いておいたら、
日本の留学生があらかた食べてしまったという。
全然笑えません。
さもありなん。
本当に小売やサービス事業で成功したいと思う方は、
その感性を磨いた方がいいですね。
「マーケティングをわかりやすくいえば、消費者の
一人ひとりが今望んでいることはなにかを理解し、それを
満足させてあげるにはどうしたらいいかを考えること」
と書かれています。
鈴木会長は感性の高い方だというのもよくわかる本なので、
参考にされてはどうでしょうか(^^;
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